『ココロを盗むブラック人生相談』発売前に、「各章のどの項目が読みたいか」について行ったアンケートの結果、一番多く票をいただいた項目を公開します。
今回は『ビジネス編』。
まずはアンケート結果からどうぞ!
![](https://i0.wp.com/psychodriver.com/wp-content/uploads/2020/10/c6a83e7e9ecf9e011d0f3a09f309f1a2.jpg?resize=753%2C618&ssl=1)
以上のように
「イヤな思いをしないで頼むコツ」が51票、
全体の37.78%で一番となりました。
早速、全文公開いたします。
どうぞおたのしみください!
『ココロを盗むブラック人生相談』ビジネス編
お願いが苦手なリーダーです。
イヤな思いをしないで
頼むコツを教えてください。
(ぶっちゃけ部下の気持ちなどは
どうでもいいです!)
![](https://i1.wp.com/psychodriver.com/wp-content/uploads/2020/10/e928cae4dca7da4d8956c1d1a2ef61dd.jpg?resize=695%2C624&ssl=1)
私も実業で経営者をしておりますので、
流され人間さんのご苦労、よくわかります。
上司として部下に
少しでも成長してほしいと考え、
頭を使い、心を込めて言葉をかける。
けれど部下は、
そんな気持ちなどどこ吹く風で、
勝手気ままに行動をする……
まさに、 忸怩たる想い。
しかし、それでも
部下の指導をあきらめない
流され人間さんの想いに、
私、ほだされました。
お任せください。
流され人間さんに
ピッタリの心理術があります。
それは、
『理由アタッチメント』!
『理由アタッチメント』のバックボーンは、
アメリカの心理学者
エレン・ランガー(Ellen J. Langer)博士が
図書館で行なった実験です。
ランガー博士は、
コピー機の順番待ちをしている
列の先頭へ実験者を送り込み、
「すみません、5枚なのですが、
先にコピーをとらせてもらえませんか?」
とお願いさせました。
すると、60%の方が
「いいですよ」と譲ってくれたということ
(アメリカの人たちはや さしいですね)。
この数字を前提に、
次にランガー博士は
2通りのお願いをさせました。
A
「すみません、5枚なのですが、
急いでいるので、
先にコピーをとらせてもらえませんか?」
B
「すみません、5枚なのですが、
コピーをとらなければいけないので、
先にコピーをとらせてもらえませんか?」
いやいやいやいや、
「急いでいるので先に」は
まだわかるとしても、
「コピーをとらなけ ればいけないので先に」
って、なんの理由にもなってないじゃん。
これじゃ、結果は変わらないだろう、
と私は予測したのですが、
なんと!
A… 94 %
B… 93 %
ご覧の通り、承諾率は跳ね上がり、
というか、ほぼ全員が譲ってくれたのです。
驚いたのはAとBでパーセンテージが、
ほとんど変わらなかったこと。
つまり、人は
「○○してもらえますか?」と頼まれるより、
「○○なので、○○してもらえますか?」と、
何かしら理由をつけて頼まれたほうが
圧倒的に承諾しやすい心の動きを持っている
ということです。
たとえ、
理屈としておかしな理由や
直接の関係がない理由だったとしても!
ですので、流され人間さん、
部下にお願いするときには、
必ず理由をつけてください。
ポイントは、
理由には直接の関係がなくてもいいので
「誰が聞いても明白な事実」を入れること。
たとえば、部下に残業を依頼するとしたら、
「今日は木曜日なので、残業してください」
「明日は給料日なので、残業してください」
のように声をかけると、
部下の承諾率はグンと上がるでしょう。
ぜひお使いください!
今回の心理術▼
『理由アタッチメント』
人にお願いを聞いてほしいときには、必ず理由をつけよう。
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