サブリミナルテクニック

ミラーリングの密かで正しい使い方

「ザ・サブリミナル〜実践型マインドリーダー養成講座〜」という、どの角度からも怪しい感じしかしないプログラムをフォレスト出版さんと一緒に開発し、いま全国を説明会で回っている。

泊りはビジネスホテルだが、ビジネスホテルには本当に色んなことが詰まっていて、ここでもこれから色々書いていくつもりだが、取り急ぎ今日の話題として「あなたがビジネスホテルで一番イラッとすること」を聞かせて欲しい。

  • フロントが無愛想
  • 掃除が行き届いていない
  • 壁が薄くて隣の声が丸聞こえ
  • wifiが遅すぎる
  • 空調がコントロールできない

などなど色々あるとは思うが、僕の場合は「水圧問題」。別名「シャワーを浴びる際、チョロチョロとしか湯が出てこない問題」。僕は、これにもっともイラッとする。

「いや、水圧問題の前に水温問題だろう」

とあなたが言うなら、うん、その意見には大賛成。シャワーをしている間、絶えず水温が変わり続けるため適温に調整しておくことが困難で、「熱っ!」と叫んだり「冷たっ!」と呻いたりするのが、マジ勘弁、なのは言うまでもない。

だが、いまの日本のビジネスホテルで「水温問題」で苦しむことはさすがに少なくなっている。それに比べて「水圧問題」は、どうだ? 築年数がそれなりにあるビジネスホテルを筆頭に、まだかなり広範囲に潜んでいるから厄介なのだ。

そんな中、昨日博多で泊まったホテルの水圧は凄まじかった。「爆裂的」と言ってもいい。ドバババババという感じで吐き出される湯からは、怒気さえ感じたほどである。

僕はその勢いを見て「よかよか」と嬉しくなり、バサッと服を脱ぎ捨て、シャワーに向かった、のだが……

なんと、固定できなかったのだ。

 

シャワーヘッドがね、壁についているフックに差し込んでも、水圧が強すぎてすぐに抜けてしまい固定できなかったのだ。何度かのトライの後、僕は叫んだよ。ユニットバスの真ん中で。

「この水圧、意味ねぇ」

と…

 

そのとき、全裸の僕の頭に浮かんだ言葉

「過ぎたるは及ばざるが如し」

そう、なにごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」。今回はそんな話をしようと思う。

ミラーリングにおける「過ぎたる」は?

心理テクニックにおいてはとくに「過ぎたるは及ばざるが如し」で、確実に効くようにと少しでも大袈裟にしてしまうと「使っていることが相手にバレ」、そこまで築いてきた関係が一瞬のうちに消し飛ぶから要注意!

たとえば、以下の「ミラーリング」というテクニック。

ミラーリングとは、相手の言動やしぐさなどをミラー(鏡)のようにマネることにより、相手に親近感を持たせたり好感を抱かせる心理テクニックです。「ミラーリング効果」とも呼ばれています。
ミラーリングには、”類似性の法則”というものが深く関係しています。類似性の法則とは、人間が自分と似た人、または似たものに対して好感を抱きやすい心理のことをいいます。
ただ行動や言葉づかいをマネるというよりも、価値観や共通点、趣味や生活サイクルなどといった、”偶然性”の高いものが似ていることが、ミラーリングにとって重要といえるでしょう。

<「ビジネス心理学|ミラーリング」より>

 

実際に、コミュニケーションやNLP系のセミナーなどでは「有効なテクニック」として教えられているが。

とんでもない!

気をつけろ!

 

と言っておきながらなんだが、原理からするとミラーリングが有効なテクニックであることは間違いない。仲のいい友達同士の歩幅がピッタリと合っていたり、カフェでカップルがまったく同じタイミングでお茶を飲んだりするのは、あなたも見たことがあるだろう?

仲がいい

無意識が繋がっている

行動が同調してしまう

という流れでその一致は起きている。これを逆手にとって、

行動を同調させる

無意識が繋がっていると判断する

相手はこちらを仲良しと感じる

というのがミラーリングの理論だから、有効性は絶対にある。

だが、非常に残念なことに、バレるのだ。ミラーリングしていることは、相手にバレてしまうのだ。

だって、考えてみて欲しい。自分の目の前で、自分の行動を鏡写しで真似されるんだよ? それでまったく気がつかないって余程の愚鈍か、余程の天才のどちらかだろ?

一般の人間は察知する。「なんか変だ」と察知する(無意識が感じる)。察知したらサーチを始めるし、サーチされたらほどなくバレる。そしてバレたら最後、そんな小癪なテクニックを使う人間など誰も信用はしなくなる。

そこで関係、終了。

では一体ミラーリングはどう使えばいいのか?

簡単なこと。

目の前の相手に使うとバレるのは、目の前でやるからだ。だったら、目の前ではない相手にやればいい。相手から距離をとったり、複数人数いる場合なら直接話していない人を対象にすればいい。

オススメは、自分の目の前で誰か二人が話しているとき(そして、あなたはその話に参加していないとき)、目の前で話をしているどちらか一人をミラーリングすること。

人は話をしているときは話している相手しか気にしていない。傍らにいるあなたは盲点なのだ。盲点のあなたがミラーリングを行っても、そう、察知されない。

しかしミラーリングの効果はしっかりと相手の無意識に入るので、あなたはひと言も話していないのに、仲良くなることができるというわけだ。ぜひ試してみて欲しい。

ただし!
なにごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」。
特に心理テクニックは密かに仕掛けてこそ力を出すことを忘れずに!

 

illustration たかみまさひろ

 

 

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