こんにちは、助手です。
ダメと言われるとやりたくなる病気とも言われる「カリギュラ効果」は、人間がどうしようもなく抗えない効果ですので、ビジネスやマーケティングで非常に良く使われています。
カリギュラ効果はあらゆるシーンで使われている
たとえば、チラシや雑誌で次のようなコピーを見たことはありませんか?
- 本気でダイエットする気がない人は、絶対に買わないでください。
- 他力本願な考えの方には、残念ながらオススメしません。
- 本当に頑張りたい人だけ読んでください。
- 真剣に稼ぎたい人以外は、ご遠慮ください。
- 今日から変わりたい!という人以外はおススメしません。
あるいは、WEBなら「クリックしてはいけません!」と書いてあったり、動画のスタート前に「心してない人は決して見ないでください」とか「過激な内容を含みます。ご視聴は自己責任で」とか書いてあるのを見たことがあると思います。
そして、ドキドキしながらクリックしちゃった経験をきっとお持ちと思います(その後、後悔した経験もまたきっとお持ち思います。私は特にホラー系のコンテンツに飛んでしまった場合に、激しく後悔をします)。
これ、全部、カリギュラ効果を狙ったコピーです。
冒頭でも書きましたように人間は「これはしてはいけません」とか、「買うな!」とか言われると、逆にやりたくなったり、逆に買いたくなってしまったりしてしまうもの。だから「カリギュラ効果」を取り入れたコピーは効くのです。
自分のビジネスでカリギュラ効果を使うには?
ご自身の商品やサービスのアピールに、カリギュラ効果を有効に使おうとするなら、先にご紹介したような禁止の表現をしたり、「期間限定」「人数限定」「年齢限定」「住んでいる地域限定」などの限定を設けてみてください。
また、「会員限定」とか「購入者限定」など、すでに購入履歴があるお客さまだけが内容を知ることができる企画も、対象外の(つまりまだ買ったことのない見込み客にとっては)カリギュラ効果が働くので、オススメの方法です。
私の実体験で言いますと、東京某所にある某ショップ。そこはかなりマニアなグッズ・ファニチャー系のお店なのですが、入場料を払わないと入れない箇所があります(ミュージアムではないですよ、物販をしているショップです!)。外からは中の様子が窺えないし、その隠された感じが気になって気になって、カリギュラ効果が働き、お金を払って「お店」の中に入ってしまいました。
え、感想ですか?
カリギュラ効果が効いてなければ、私は入りませんでした(誤解のないようにつけ加えますが、私のこの感想は、販売されていた商品が私のテイストにあわなかったからなので、価値を感じる方も多くいると思います)
カリギュラ効果を非言語で使用するという可能性について
あるところに空き地がありました。
その空き地は角にあるため多くの人がそこを横切っていました。それをやめてもらうため、道路に面している二面に「立入禁止」という看板を立てました。 もしあなたが、常にこの空き地を横切っている人なら、どうします?
はい、ほとんど気にしないと思います。実際、看板の貼り紙ではまったくといっていいほど効果は現れず、看板を立てる前と同じくらいの人が空き地を横切っていました。
そこで今度は、道路に面している二面にロープを張りました。簡単にくぐれるし、簡単に壊してしまえる細くて弱いロープです。さて、今度はどうなったでしょう?
はい、多くの人が横切ることをやめました。禁止を促すときは、言語より非言語に訴えた方がよく効くと言う一例です。
それでもまだ横切る人がいるというので、ロープに「立入絶対お断り」と書いて貼りました。すると驚いたことに、貼り紙をする前より、貼り紙をした後の方が横切る人が増えたというのです。
非言語の強い力をもひっくり返すカリギュラ効果は本当に強力です。このカリギュラ効果を非言語で使えば、より強くビジネスに活かせると、私は考えています。
カリギュラ効果についてもっと知りたいときは以下をご覧ください。