僕はいま講師として、マーケティングとコミュニケーションを伝えている。
と聞くと、
マーケティングとコミュニケーション? またそれは随分と幅広い。っていうか、なんの専門家か分からないよな
と思った方も多いだろう。
確かにマーケティングは「お金を稼ぐ」ことを目的としている場合が多く、コミュニケーションは「人間関係を円滑にする」ことを目的にしているものが多い。
試しに【マーケティング セミナー】で検索してみたら、出てきたものには「稼ぐ」「売れる」「売上」「集客」という文字が並んでいたのに対し、【コミュニケーション セミナー】で出てきたのは「人材開発」「自己啓発」「マインドブロック」「恋愛」など『稼ぐ気まったくありません』な文字。
つまり、まったくジャンルを異にしてる感満載で、稼ぎたいならマーケティングを学ばないとダメなように感じる。
でもそれ、全然違うからね。
本気で稼ぎたいなら、コミュニケーションを鍛えないとダメだからね。
その証拠として。
ハーバード大学が在校生268人に対して、仕事や結婚や育児や老後といった彼らの人生を追跡調査をした「Grant Study」という考察がある。
期間でいうなら75年。費用でいうなら約20億かけた調査結果だ。
この中に「暖かな人間関係を築けているか」という項目がある。この項目が高得点だった男性の平均年収は14万1000ドル(約1440万円)。また「暖かな人間関係を築けている』男性はそうでない男性に比べ、専門的分野で成功を収めた人が約3倍もいた。
この結果からハーバード大学は、収入とコミュニケーション能力には「強い相関関係」があると結論づけている。
ちなみに「Grant Study」では、IQ110~115の男性とIQ150以上の男性の間に収入の差はほとんどないということも判明している。
つまり、収入の差は能力ではなっていことで、本気で稼ぎたかったらコミュニケーション能力を磨かないとダメだってことである。
こういう数字を並べると決まって
それってアメリカの話だろ
とか
ハーバード出を対象としてる時点で、一般論じゃないし
などと反論をしてくる人たちが一定数いる。
はいはい、その通りですよ。
アメリカの話だし、そもそもが優秀極まるハーバード大学の人たちの話なので、関係ないかもしれません。あなた方の言う通りです。
ただね、僕がいまフォレスト出版と一緒に開催しているコミュニケーションプログラムの参加者も、ガンガン結果出している、ということだけは、ここに記しておく。
稼ぐためのコミュニケーションを鍛え方
ではどうすればコミュニケーション能力は鍛えられるのか?
簡単だ。
男ならホスト、女子ならクラブに勤めてみればいい。
先日、元銀座ナンバーワンの方からトークの運び方のお話を聞いた。そりゃもう、学びの宝庫だった。夜の世界は欲がストレートに出やすいから、その中で鍛えられるコミュニケーション能力は半端ないと感じたし、もっと言うなら、そこで鍛えられたコミュニケーション能力だから大金を稼ぐことができると思った。
だから状況が許すなら、ホストはホステスをしてみるのが一番。けれど、様々な状況からでそれが無理な場合もあるだろう。そのときは、以下の方法を試して欲しい。
- 本屋のコミュニケーションのコーナーに行く
- 最低でも10冊の本を吟味する
- 自分がもっともピンときた本を買う
- 端から端まで読みこむ
- 交流会などに出かけていき、本に書いてあったこと実践する
- 実践数を圧倒的に増やす
これしかない。
コミュニケーション能力はお勉強では身につかない。圧倒的な実践の中でしか磨かれないものなのだ。
ネットを切って街に出よう。
そして目の前の人に興味を持って話をしよう。
そのときの僕からのアドバイスは、以下の通り。
コミュニケーション能力においても
流した汗は嘘をつかないよ。
illustration たかみまさひろ