バンドワゴン効果

仮想通貨に振り回されないために、知っておくべきバンドワゴン効果

こんにちは、助手です。

皆さん、仮想通貨はお持ちでしょうか? 私は相場における人間心理の研究のため、少々保持しております。

その関係で株の本もよく読むのですが、アメリカの有名なトレーダー養成機関「プリスティーン」の創始者、オリバー・ベレスとグレッグ・カプラが「デイトレード~マーケットで勝ち続けるための発想術~」という本を書いており、その中に相場におけるバンドワゴン効果について載っていましたので、ご紹介いたします。

 

ピグマリオン効果

さて彼らは誰なのでしょう?

ある1台のバンドワゴンが、楽しげな音楽を鳴らしながら通りを行きます。バンドワゴンの上には、音楽にあわせて楽しそうに踊る人たちがいます。彼らが通りにいる人たちに呼びかけます。

誰か

おーい、後ろの列に加われよ。一緒に音楽に合わせて踊ろうぜ!

やがて通りにいた人たちは、1人また1人と、バンドワゴンの列に加わっていきます。最初にバンドワゴンで踊っていた人たちは、さらに周囲に呼びかけます。

誰か

みんな踊っているのになんで君たちは踊らないんだ?早く加わらないと、音楽が終わっちゃうよ

それを聞いた人たちは、自分だけ祭りに乗り遅れるわけにはいかないと、次々に列に加わります。人々が我先にとバンドワゴンの列に加わり始めたころ、最初にバンドワゴンの上で踊っていた人たちは、そっとバンドワゴンを降りて消えます。誰も気づきません。

やがて、列に加わり踊り狂う人たちで道はあふれかえり、バンドワゴンは身動きがとれなくなります。人々はますます興奮して踊り、中にはバンドワゴンの上に飛び乗る人もいます。完全に身動きが取れなくなったバンドワゴンは停車します。

すると突然、バンドワゴンがバックして後ろの人々をなぎ倒します。

そして、今度は前に突っ込んで人々を踏みつぶします。音楽は知らないうちに終わっていて、何が起こったのか理解できない人々は、茫然とバンドワゴンを見つめます。バンドワゴンは、さらに前後に突進し道を作ろうと人々をなぎ倒します。

ここで、ようやく人々は我にかえりパニックを起こして逃げ出します。

しかし、バンドワゴンを囲んでいた人の数が多すぎます。前も後ろも人、人、人です。人が人を踏みつけ、押しつぶしドミノ倒しになって、何人もの人たちが大ケガを負います。一握りの人たちが踏みつぶされまいとして、バンドワゴンにしがみつきます。バンドワゴンの周りはケガ人の山です。

しばらくして、どこからともなく、この様子を見ていた人たちが満足げな表情を浮かべて現れます。

彼らは誰なのでしょう?

そう、1番最初にバンドワゴンの上で踊り、人々に列に加わるよう誘っていた人たちです。彼らは、ケガをして身動きがとれない人たちの前で次のゲームの支度を始めます。そしてバンドワゴンは再び動き出します。

彼らのリーダーらしき人が言います。

リーダー

さあ、もう1度やるぞ!

バンドワゴンは再び楽しそうな音楽を鳴らし、再び彼らは楽しそうに踊り始め、同じことが繰り返されるのです。

「デイトレード~マーケットで勝ち続けるための発想術~」
第2章「バンドワゴン効果~マーケットの仕組みを垣間見る~」より

 

ここで話されている「おーい、後ろの列に加われよ。一緒に音楽に合わせて踊ろうぜ!」と一番はじめに言っていた人というのは、相場の世界で「仕手筋」と呼ばれる人たち。ちなみに「仕手筋」とは、特定の株銘柄に狙いをつけて大量の「買い」を入れ、意図的に株価を吊り上げようとする投資家グループのことで、少し古いお話ですが「村上ファンド」が有名です。

ご存知ですよね、村上ファンド。

私は、2005年9月のことを忘れることができません。阪神タイガースに優勝のマジックが点灯したということで阪神電鉄株が連日急騰していたあの9月です。私も市場も、タイガースが好調だから阪神電鉄株が上がっていると考えていたあの9月です。

しかし、阪神電鉄株はタイガースによって値を上げていたわけでなく、実は影に村上ファンドがいたのです。9月27日、村上ファンドが介入していることがニュース速報で流れると、そこから阪神電鉄株は大暴騰。数ヶ月で2倍以上に上昇しました。

私は、これは乗っておかないとダメだ、とすぐさま買いに回ったわけですが、全然買うことができずやっと買えたと思ったその瞬間から、株価は、下って、いったのです…いまでも思いだすだけで、悔し涙にまみれます…

まさに「先頭で景気のいい話や情報があったから引きずられてしまった」話で、バンドワゴン効果にまんまと乗せられてしまったわけです。もちろん、研究のためです。ええ、研究のためですとも。

バンドワゴン効果に振り回されないために

「多くの人に受け入れられているということは良いものに違いない」と、自分でしっかり考えることなく集団の行動に従ってしまう、これはバンドワゴン効果のなせる技です。

 

たとえば、いつもいく場所で見かけたことのない1人が「ヘンテコな踊り」をしていたとしましょう。

はじめは「あいつなにやってんの?」と笑います。見ている人みんな最初笑っています。

しかし、その「ヘンテコな踊り」に2人目が参加し、3人目が参加し、踊る人がどんどん増えてったらどうでしょう。笑っていた人も「やば!自分も参加しないとダメか!」となっていく。そして見ている3分の2が参加したら? きっと参加せざるを得なくなるのではないでしょうか?

しかしこれ、考えてみると危険です。踊りながらどこかへ誘導されるかもしれません。その行き先がよろしくないところだったら…バンドワゴンに誘われて気がついたらパニックをおこして逃げるしかなった人々と運命は同じ。

 

少々生意気を書きますが、「考えることをやめたら人間おしまい」です。

自分で考えるということを放棄してはいけません。まず本当にそうなのかどうか、自分で考えましょう。多数が支持することが必ずしも正しいことであるとは限りません。つねに「自分の頭で考える」ことを忘れないでください。

 

バンドワゴン効果についてもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事へ!

日本人は要注意! 絶対に知っておきたいバンドワゴン効果とは?

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