illustration たかみまさひろ
2019年1月11日
年のはじめてのゾロ目大安日に
僕の3冊目の本が出る
『相手に響く伝え方
人生を変える心理スキル99』
というタイトルの本である
『心理スキル99』
と謳っているだけに
99個の心理スキルを紹介しているのであるが
すでに多く世に出ている
他の心理本との一番の違いは
全実例付き!
という点
つまり
「全部自分でやってみていますよ
だから心理のお勉強としてではなく
人体実験済みの『使えるスキル』としてご紹介しますよ」
という点である
では
その実例とは
一体どんな内容なのか……
百聞は一見に如かず
つべこべ説明するより
実際の原稿を読んでいただくのが
一番わかりやすいので
最初に取り上げている
「初頭効果」を以下に全文転載しようと思う
001 初頭効果
実用度:★★★
最初に示された特性が記憶に残りやすく、
その後の印象を強く規定する
人の印象は、
初対面の場合は7秒で決まると言われます。
この初対面の印象を軽々しく考えることはやめてください。
一旦、印象が決まると、
その後は自分が持った印象が正しいことを証明する情報ばかりを
無意識的に拾い上げるからです。
たとえば、
ある人が相手に対して「だらしない」という印象を持ったとしましょう。
するとその後は相手がどんな言動をしても
「やっぱりここがだらしない」と、
自分の最初の印象を裏付ける部分に目がいくようになってしまうのです。
それも、無意識のうちに!
(これは「根本的な帰属の誤り」「対応バイアス」とも呼ばれます)
初頭効果を唱えたのは
アメリカの心理学者ソロモン・エリオット・アッシュで、
以下のような実験を行ないました。
- 被験者をA,B2つのグループに分ける。
- それぞれのグループに、同じ人物の特徴を単語で伝える。
- その際、伝える順番を以下のように変える。
Aグループ
知的
↓
勤勉
↓
衝動的
↓
批判的
↓
頑固
↓
嫉妬深い
Bグループ
嫉妬深い
↓
頑固
↓
批判的
↓
衝動的
↓
勤勉
↓
知的
- その人物の印象に違いが出るかを分析する。
ご覧の通り、
それぞれのグループに示された単語はまったく同じで、
ただ順番を逆さにしだけです。
ところが、
両グループのこの人物への印象は大きく違いました。
Aグループの方があきらかに良い印象を持ち
「この人物を好意的に受け入れる」という結果になったのです。
相手からどう見られたいか、をまず考えよう
アッシュの実験からもわかるように、
誰かと初めて会う場合には、第一印象に気をつけることが大切です。
――と言っても、自分が考える「キレイな格好」をして、
「明るくハキハキ」話せばOKというわけではありません。
まず「相手からどんな印象を持たれたら効果的か」
を考えてください。
これは初頭効果に限った話ではありません。
心理テクニックを効果的に使いたいなら
「相手に主体を置くこと」が絶対条件。
このことは今後、何度もお話しますが、
本当に大切なので心に留めておくようお願いします。
では、「相手を主体に置くこと」とはどういうことか?
初頭効果の場合で具体例を挙げましょう。
たとえば私。
自身の経営する眼鏡ブランドの代表者としてどなたかと会う場合は
金髪を隠しません(はい、私、金髪なのです)。
タトゥ柄の入った洋服をザックバランに着て、
無精髭を蓄えていることもあります。
そしてもちろん、自社ブランドの眼鏡をかけます。
なぜこんなくだけた格好をするのかというと、
私のやっている眼鏡ブランドの雰囲気には
この格好が合っているからです。
自分のところで作っている眼鏡が
一番魅力的に見える装いをしているのです。
一方、
心理テクニックを日常で活かす講師としての私は、
髭を剃り、スーツを着てネクタイを締め、
金髪もあまり目立たないよう帽子をかぶります。
言うまでなく、この格好をした方が
講師としての初頭効果が有効に働くからです。
自分がどんな格好をしたいかという
「自分軸発想」ではなく、
その時の相手にとって
自分がどう見えたら効果的かを考える
「相手軸発想」
まずはこれをしっかり
身につけるように心がけてください。
上記のように
全実例付きで心理スキルの紹介を99個紹介したので
総ページ数419ページと厚い本になった
僕の30年のビジネス人生が
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