こんにちは、助手です。
ダメと言われると逆にやりたくなる「カリギュラ効果」。非常に強力な力を持つ効果だけに、世の中にはカリギュラ効果が溢れています。今回はそんなカリギュラ効果の例をたくさんご紹介します。
カリギュラ効果の例、一挙公開!
袋とじ企画
雑誌で見かける「袋とじ」は、カリギュラ効果の典型です。立ち読みしていたら「なんだよ、ここが袋とじかよ!」と思った経験、きっとあると思います。その袋とじが気になって、つい見たさで買ってしまったら…はい、それは、カリギュラ効果に一本取られたということです。
ピー音
テレビを見ているとバラエティ番組やドキュメンタリーなどで、「ピー」という音で言葉をわからなくするシーンに出くわします。これ、やたらに気になりませんか? 何を言ったんだろう?って。気にさせて、離れなくさせる。立派なカリギュラ効果の一種です(私などあまりにも気になる場合はネットで検索してしまいます)。
答えはCMの後で!
こちらもテレビではおなじみのシーン。「その結末は?」というテロップとともにコマーシャルというのは、テレビが生まれた時代からいまに至るまで連綿と続く(逆から言えばそれだけ強力な)カリギュラ効果です。CMが長くてイライラしたこと、私などはしょっちゅうです(笑)
心臓の弱い人は決して見ないでください
ホラー映画の宣伝で、一度は目にしたことがあるだろうこのキャッチコピーもまたカリギュラ効果の一例です。見ないで位割れれると見たくなってしまう。しかもそこまで言うならきっと最恐に違いないって、期待まで持たせてしまいます。
ピンポンダッシュ
私、いまだから言いますが常習犯でした。「他人の家の呼び鈴」をおして一目散に逃げるピンポンダッシュです。私の地区、ピンポンダッシュが流行っていまして、毎日のように、押すな、押すな!と言われて逆に押したくなってしまったのです。ご近所の皆さま、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
小言
「勉強しなさい」と、強く言われるとやりたくなくなる。「太るから食べちゃダメ」と言われると、むかついてすっごい食べてしまう。「校則を守れ」と強制されると、こっそりパーマをかけたりカラーしたりする…小言も、カリギュラ効果を発動させる例のひとつ。何度も言われると、カリギュラ効果が働いて逆の行動に出てしまいがちです。つまり、「小言は逆効果」と覚えておくといいかもしれません。
ザザンボとバリゾーゴン
最後は私の個人的な趣味で、かなりマイナーな映画をご紹介いたします。
「ザザンボ」、そして「バリゾーゴン」という映画です(きっとほとんどの方はご存知ないと思いますが…)。 どちらも渡邊文樹という方の監督作品で、普通の映画館では上映ではなく全国各地を監督自ら巡業し、地域の体育館などで上映されていました。
この映画のどこがカリギュラ効果かと言うと、ズバリ、ポスターです。「失神者続出!」とか「心臓弱い者は見るな!」と殴り書きされた(不気味な)ポスターをが、町のあちこちの電信柱に貼りまくられました。
そのポスターに釣られたホラー系の好きな人たちが大挙映画を見に押し寄せるわけですが、実はこの映画、失神とは無縁の社会派映画で、だから終演後客席は、「何なんだ、この映画」「金返せっ!」「監督、出てこい!」などの罵詈雑言に包まれました。
その様子を見て「バリゾーゴン」というタイトルがブーメランで返ってきた、と当時の私は内心恐ろしく感じ、ある意味すごい映画です。
以上、色んなカリギュラ効果の例をご紹介してきました。
カリギュラ効果は言わば、行動せざるを得ないような心理状態に持っていくわけですから、上手く活用すればとても強力な心理学テクニックです。
ただし使う場面は考えて、一番重要な「やってほしい」部分に限りましょう。なんでもかんでも禁止するとカリギュラ効果の力が落ちてしまうからです、カリギュラ効果を上手く使って、興味を引きたいものを引き立たせてください!
カリギュラ効果がもっと知りたくなった方は、以下をご覧ください!